宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地に先月配備された最新鋭のステルス戦闘機F35B。
地元住民に騒音を体感してもらうための飛行実演が行われました。
新田原基地には、先月7日にF35B、3機が自衛隊として初めて配備されましたが、訓練時の騒音をめぐり地元から反発が出ています。
(廣末圭治記者)「今、F35Bが初めて新田原基地を離陸しました」
17日は、地元住民などに騒音を体感してもらうための飛行実演が行われ、基地内の報道陣とは別の場所から周辺自治体の区長や議員らおよそ100人が視察。
短距離離陸やスローランディング、それに、F35Bの特徴である垂直着陸が実演されました。
(新富町区長会 河野國夫会長)
「垂直着陸の時は時間的に長いから、普通の離着陸と比べると、やっぱり音を強く感じた」
一方、基地からおよそ2キロ離れた新富町内の住宅でも、住民が測定器を使って騒音を計測しました。
(河野勝繁さん)
「97デシベルとなるとやっぱりうるさいな。恐ろしい感じがする」
九州防衛局は、負担軽減策を示すまではF35Bの飛行訓練は行わないとしています。
(九州防衛局 伊藤和己局長)
「負担軽減策についてはすでに厳しいご指摘をいただいているので、これをしっかり真摯に受け止めて、検討を具体化させて住民の方々に説明をしっかりやっていきたいと思う」
新田原基地には今年度、F35Bが8機配備される計画です。