「1.1℃」。
これは何の数字かというと、産業革命以降、上昇した世界の平均気温です。

これからも温暖化が予想される中、いま、世界各国では気温の上昇を「1.5℃」に抑えることを目標としています。

この「1.5℃」に抑えること、簡単な目標ではありません。

国連広報センターによりますと、世界の二酸化炭素排出量を2030年までに「ほぼ半分」に、2050年ごろに「実質ゼロ」に、さらに、そのほかの温室効果ガスも大幅に削減する必要があるとしています。



こうした中、私たちがふだんの生活でどれくらいの二酸化炭素を排出しているのかを簡単に確認できるアプリがあります。

二酸化炭素削減へのアクションを起こすべく、今回、川野武文アナウンサーがアプリを体験してみました。

(左)川野武文AN (右)外種子田 結AN


アプリ「じぶんごとプラネット」


今回、体験したのは、国立環境研究所などが開発した「じぶんごとプラネット」。

暮らしの中で自分がどれだけ二酸化炭素を排出しているかを教えてくれるウェブアプリです。


アプリでは、「住居」、「食」、「移動」、それに「モノとサービス」の4つのカテゴリーがあり、それぞれ10問ほどの質問に答えていきます。

(川野武文アナウンサー:以下、川野AN)
「では、まずは住居編から。あなたが一緒に暮らしている人数4人。」


「住居」のカテゴリーでは、毎月の電気使用料や、ガスを使っているかなどの質問があります。

(川野AN)
「さくさくいきますね、意外と早く。出ました。1150キロのCO2を出している」

「住居」の結果は年間1150キロ。
これは、日本人の平均よりも46%少ない数字です。


続いては「食」。

(川野AN)
「食べ残しの頻度は、ほとんどない。どのくらいの頻度でお酒を飲みますか?え~…、ほぼ毎日。」

「脱炭素アクション」まで教えてくれる


アプリで分かるのは二酸化炭素の排出量だけではありません。

(川野AN)
「『脱炭素アクション』というのを選ぶんですね。
自分が出している二酸化炭素に対して、『どのくらい絞ることができるか』というために、『具体的に今後何をしますか』ということなんですけど、アルコールをへらす…ん~」

二酸化炭素の排出量を減らすためにどんなことをすればいいのか、そして、その行動でどれくらい排出量が減るのかまでも教えてくれるんです。


このあと「移動」の質問もさくさくと答え、最後は「モノとサービス」のカテゴリー。

(川野AN)
「通信費・放送受信料、は計算したら2万2千円携帯代が4000円かける4人。NHKとプロバイダーと、あと息子が勝手にネットフリックス入ってるから」

日常生活や娯楽といったお金の支出に関する質問がある「モノとサービス」の結果は、なんと、平均よりもかなりオーバーしました。


(川野AN)
「え~!?そんなにむちゃな生活はしてないと思うけどなぁ。『じゃあ、どこを改善するんですかてちゃんと必ず聞いてくるんですよ、このアプリ。
『娯楽用品を長く使う』と出てきました(笑)長く使ってるんですよ!そんな次々と新しいモデル買い替えたりしてないですよ」

4つのカテゴリーすべての質問への回答が終わり、私の二酸化炭素の排出量が判明しました。

(川野AN)
「あなたの1年間のカーボンフットプリント量、『10.4トン』という結果になりました。」
(記者)
「ちなみに宮崎市の平均が6.7トンです」
(川野AN)
「うそ!ほんとですか!」


個人でどれだけ二酸化炭素を排出しているかを具体的に知ることができ、自分に何ができるのかを考えるきっかけにつながりました。