日向灘で発生する可能性がある巨大地震について考えます。
日向灘単独の地震の規模は最大でマグニチュード7.6程度とされていたんですが、政府の地震調査委員会は、マグニチュード8クラスが起き得るという長期評価を公表しました。

このマグニチュード8が起き得るとする根拠が、いまから360年前に発生した外所(とんどころ)地震がこれまでの学説より規模が大きかったのでないかと分かってきたからなんです。外所地震の被害と最新の研究成果について取材しました。

古今未曽有の大災なり

「日向の国地大いに震し、且つ、津浪俄かに来たりて…古今未曽有の大災なり」

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これは今から360年前に発生した外所地震について当時、飫肥藩の家老が記した言葉です。大きな揺れと大津波が外所村、現在の宮崎市木花地区を襲ったとされる1662年の外所地震。

海岸にほど近い宮崎市の一葉稲荷神社には外所地震に関する言い伝えが残されています。

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(一葉稲荷神社・石川浩 宮司)「約350年前にこのあたりは津波が来たが、そのときに、この宮には、白い一羽の兎が現れて津波を蹴散らした。それでこのお宮は守られた」

本殿の裏側には、災害からの守り神として、うさぎの彫刻が祀られています。

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(一葉稲荷神社・石川浩 宮司)「こちらが海岸になっている。海の方、津波がこちらから来るから守り神として海岸の方を向いている」

地元住民が50年ごとに石碑を建て教訓残す

外所地震では、死者200人、家屋の倒壊が3800棟に上ったとされ、被害を受けた宮崎市熊野には、地元住民が50年ごとに石碑を建て、地震の教訓を伝えています。

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(京都大学防災研究所 宮崎観測所・山下裕亮助教)「こういうものが残ってるっていうのは貴重ですし、こういうものを残さなきゃいけないってぐらい、おそらく当時の地震がすごかったんだと思う」

京都大学防災研究所 宮崎観測所で日向灘地震について研究している山下裕亮助教。
県内各地で津波の堆積物の調査などを進めていて、地道な研究の成果によりマグニチュード7.6程度と考えられていた外所地震の規模がマグニチュード8程度だった可能性が強まったと話します。

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(京都大学防災研究所 宮崎観測所・山下裕亮助教)「プレート境界地震だとすると、外所地震がそのサイズ(M7.6程度)の地震じゃ、この被害再現できないはずなんですよ。あまりにも地震の規模が小さすぎて」