アメリカとイスラエルの攻撃により死亡したイランの前の最高指導者ハメネイ師の葬儀が3日目を迎えました。テヘランでは大規模な葬列が行われ、多くの人が詰めかけました。
ハメネイ師の遺体を納めたひつぎをのせた車列は、ここから数キロ離れた広場へと先ほど到着しました。このあと、ヘリコプターで次の行事が行われる中部コムへと移送されることになっています。
出席した人たちが、いま続々と沿道を後にしていますが、葬列が通るルートは、早朝から多くの人で埋め尽くされていました。
集まった人たちからは一様にハメネイ師の死を悼む声が聞かれましたが、それ以上に強く感じられたのが、アメリカやイスラエルへの敵意です。小さな子どもでさえも「復讐が必要だ」と口にしていて、その怒りが世代を超えて共有されていることを感じました。
およそ半世紀にわたり、反米・反イスラエルを体制の柱としてきたイランにとって、ハメネイ師の殺害は、その感情を何倍にも増幅させる大きな転機になったのだと、現場で強く痛感させられました。
ハメネイ師の葬儀3日目となった6日、イランの首都テヘランの街は大勢の人で埋め尽くされました。
「私たちは父親を亡くしたように感じています。ここにいる全員が同じ気持ちです」
「(ここに来たのは)指導者のためです。このスカーフを指導者のひつぎに届けるためです」
葬列に参加するため遠方から訪れる人や、路上で一夜過ごしたという人もいて、疲れからか道路脇で眠る人の姿もありました。
そして…
記者
「ひつぎが見えてきました。37年間イランを率いたハメネイ前最高指導者を納めたひつぎ。国旗に覆われています、そして黒いターバンもみえます」
テヘラン中心部を東から西へと進むハメネイ師のひつぎをのせたトラックのもとには、大勢の市民が押し寄せました。
シーア派の慣習で、スカーフをひつぎに触れさせようと投げ入れる人や押し合いになる人々の姿も見られました。あまりの人の多さにトラックが進めず、一時、立ち往生する場面も。
ハメネイ師のひつぎは、7日にイスラム教シーア派の聖地コムへ、9日には故郷マシュハドへと移され、その後、埋葬される予定です。
イラン指導部としては、今回の葬儀を通してハメネイ師の死後も国やイスラム体制は揺らぐことなく、多くの国民の支持を得ていることを内外に示したい考えです。
一連の葬儀取材では、体制への忠誠を示す人たちの猛烈な熱気を感じました。それは決して演出ではない、本物の感情だということも実感しました。
ただ、その一方で思い出したのは、わずか半年前のイランの光景です。当時は大規模な反体制デモが起き、同じテヘランの街頭が体制への不満を訴える人たちで埋め尽くされていました。
今回、私たち外国メディアが取材できたのは、葬儀に関連した現場に限られました。そのため、葬儀に足を運ばなかった多くの人たちが、この一連の行事や新体制をどう受け止めているのかを把握することはできませんでした。
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