気象庁は、霧島連山の新燃岳について噴火警戒レベルを入山規制にあたる「3」を維持したまま、警戒する範囲を4キロから3キロに縮小すると発表しました。


霧島連山の新燃岳では、先月30日に噴火警戒レベルが入山規制の「3」に引き上げられましたが、気象庁は噴火警戒レベル「3」を維持したまま、警戒する範囲を4キロから3キロに縮小すると発表しました。


これに伴い、一般道や登山道の立ち入り規制の範囲も3キロに縮小され、これまで通ることができなかった大浪池の西側ルートなど一部の登山道が通行可能となっています。

気象台によりますと、新燃岳では火山性地震を先月30日には106回観測しましたが、31日には4回、1日から2日午後4時までは0回でした。

また、地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動は、先月30日を最後に確認されていないということです。


このほか、山体の膨張を示す地殻変動は見られないなどとして、気象台は新燃岳では火山活動の活発化は認められないとしています。

霧島連山・新燃岳付近の規制図:宮崎県庁ホームページより

気象台は、火口からおおむね3キロの範囲では大きな噴石などに警戒するよう呼びかけています。