新たな救急搬送体制の整備などに向け、延岡市が実用化を目指している「空飛ぶクルマ」の試験飛行が市民に公開されました。

8日の試験飛行には遠隔操作で動く機体が使用され、救援物資の運搬を想定して、重さ100キロの土のうを載せて高さ30メートルまで浮上。往復1.2キロを移動しました。

会場には医療関係者や救急関係者、それに市民が訪れ、空飛ぶクルマが飛行する様子をカメラに収めていました。

(来場者)「意外とコンパクトで、もっと大きな音がするかと思ったらそれほどやかましくない感じでした。けっこうスムーズに飛んでるなという印象です」

(延岡市・読谷山洋司市長)「延岡市全体が南海トラフ地震の時などには孤立化する恐れもあると十分に考えられますので、空からの支援を1日も早く実現していく必要があると考えています」

延岡市は、「空飛ぶクルマ」の医療や防災分野での活用に向けた取り組みを全国に先駆けて進めていて、2027年度の実用化を目指しています。