宮崎の環境保全を推進し、地域の経済・社会の持続的発展も見通したSDGs達成をめざす取り組み行う個人や団体を表彰する「MRT環境賞」。
今年度、受賞した方々の取り組みをシリーズで紹介します。
3回目は、優秀賞に選ばれた延岡市の森林ボランティア団体「フォレスト・マントル上鹿川」です。
少子高齢化で森林の荒廃が課題となる中、樹木の保全や地域資源の活用に取り組んでいます。
「地域の森林は地域で守りましょう!」を合言葉に

(フォレスト・マントル上鹿川 戸高正男代表)
「ここなんかもね、(シカが)入りやすいですよね」
延岡市北方町の上鹿川(かみししがわ)地区。
ここで森を次世代へとつなぐ活動に取り組んでいるのが、戸高正男さんが代表を務める「フォレスト・マントル上鹿川」です。

(フォレスト・マントル上鹿川代表 戸高正男さん)
「ここの林は一見、きれいなように見えるでしょう、しかし、よく見ると下層植物が非常に乏しい。何で乏しいかというと、やはり、シカが食べているのです。だから、せっかく芽がでたのをシカが食べてしまうので、ネットは有効な手段だと思ってます」


「地域の森林は地域で守りましょう!」を合言葉に、2008年、森林ボランティア団体として設立した「フォレスト・マントル上鹿川」。
シカによる食害対策のため、およそ3キロにわたってネットを設置するなどして森林の保全活動に取り組んできました。
(フォレスト・マントル上鹿川代表 戸高正男さん)
「効果は出てきています、今まで何も育ってなかったところがですね、もう今最初(ネットを)張ったところなんかやぶになってます。手ごたえは感じております」

