この冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で、宮崎県内は山沿いを中心に雪が降りました。
積雪などにより高速道路が通行止めとなるなど交通機関に乱れが出ています。
(5日午後6時15分現在)


5日の県内は強い冬型の気圧配置が続き、各地で気温が低くなっていて、宮崎市や延岡市など平野部でも雪が降りました。

(廣末圭治記者)
「宮崎市の田野町です。今、強い風とともにたくさんの雪が降っています」

最高気温が5.4℃と、日中も厳しい寒さとなった宮崎市田野町では、農家がやぐらに干した大根を取り入れる作業に追われていました。


(大根農家)
「とても寒いです。寒くて北西の風が吹くのはいいが、この雪はどうかな。最後の追い込みなので、みんなに一生懸命頑張ってもらって、おいしい(漬け物の)原料を届けられたらと思っている」


また、山沿いは一面、雪景色になりました。

五ヶ瀬町鞍岡では、午後5時半現在の気温が-2.2℃。2日連続で最高気温が0℃に届かない真冬日になりそうです。


町内の三ヶ所小学校では、5日、校門前が坂道になっているため、教諭らが雪を払うなどして滑らないよう対策していました。


(児童)
「ちょっと坂は滑りやすいので心配だけど、でも雪で遊ぶのが楽しみです」
「少し寒いです。(雪が)膝まで積もった方がいい」


県内は、6日にかけても強い寒気が流れ込むため、標高の高いところを中心に大雪となるおそれがあり、6日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで山沿いで15センチなどと予想されています。

この雪の影響で交通機関にも影響が出ています。

九州自動車道は、えびのIC-八代IC間などが積雪のため、現在、通行止め。

これに伴い、県内と福岡や熊本を結ぶ宮崎交通の高速バスや宮崎と新八代とを結ぶ「B&Sみやざき」が全便運休となっています。


また、小林市とえびの高原を結ぶ県道1号やえびの市で国道221号と国道447号が通行止めとなっているほか、高千穂町と五ヶ瀬町を通る国道218号は、5日午後8時から6日午前8時まで通行止めとなります。

気象台は、大雪による路面凍結や農作物の管理などに注意するよう呼びかけています。