全国で猛威をふるっているインフルエンザですが、宮崎県内でも感染者数が多い状態が続いています。
専門家は、基本的な感染対策を徹底するよう改めて呼びかけています。
微生物学が専門の峰松俊夫医師は、最大9連休となった年末年始での人の動きを受け、インフルエンザは例年より早い今月末に感染のピークを迎える可能性があるとしています。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師)
「お正月でわっと人が動きましたので、その反動がかなり来るんじゃないかなとは思う。今のままの上がり方だと、1月の末には多分増えると思う」
県によりますと、今月5日までの1週間は、医療機関の休みが多かったものの、県内58の医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は2354人で、1医療機関あたり45.3人と、流行警報レベルの基準値「30人」を超えています。
峰松医師は、現在、流行しているインフルエンザは、症状が軽いことから感染者数増加の要因になっていると指摘します。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師)
「今、流行しているのが、2009年に流行った新型のインフルエンザ。多くの方がそのタイプのウイルス免疫を持ってきた人です。あまり重症化にはならない。熱は出ないし、ちょっと鼻水が出るくらいなので、歩き回る。軽症だから。自分はインフルエンザではない思う。そういった状態でかなり広がってるかなという感じです」
また、流行するインフルエンザは、A型が2種類、B型が1種類のあわせて3種類あり、それぞれ流行の時期が異なるため、同じシーズンに複数回感染する可能性もあるということです。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師)
「インフルエンザには3回起こってもおかしくないということは頭に置いていただいて、治ったからといって感染対策を緩めることはないようにお願いしたい」
峰松医師は基本的な感染対策、さらに、重症化を防ぐため、特に高齢者はワクチンを接種してほしいと呼びかけます。
(記者)
「今打ってもまだ間に合う?」
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師)
「ピークには間に合う。インフルエンザの場合も高齢者は重症化する方がいらっしゃる。自分の周りに高齢者がいる方には、一般の方よりもより注意して、感染対策をやっていただければと思う」