戦時中、宮崎県の日之影町と延岡市北方町にまたがる旧・槇峰鉱山に強制連行され、過酷な労働で亡くなった中国人労働者の慰霊祭が行われました。
槇峰鉱山では、太平洋戦争中、多くの中国人が強制連行され、過酷な労働により76人が亡くなりました。
日之影町で行われた慰霊祭には、中国人労働者の遺族9人を含むおよそ80人が出席し、遺族の代表が慰霊碑に花を手向けました。
また、中国の駐福岡総領事館から成 岩 副総領事が出席し、「再び、このような悲劇が起こらないよう、日本は国際社会とともに平和的な発展の道を進むべき」と述べました。
(祖父が槇峰鉱山で強制労働 王富勇さん)
「ここ宮崎で自分の祖父たちが働いていた所にきょう来て、皆さんがこういう盛大な追悼式をしていただいてとても感謝している」
強制労働をめぐっては、鉱山を所有していた旧三菱鉱業、現在の三菱マテリアルと元中国人労働者側の間で、2016年に和解が成立しています。