今回の衆院選は、総理就任から戦後最短となる解散総選挙ということもあり、各自治体の選挙管理員会は急ピッチで準備を進めています。
宮崎市では候補者のポスターを貼る掲示板の設置が始まりました。
9日、宮崎市役所前では、市の選挙管理委員会の職員が立ち会う中、業者によるポスター掲示板の設置作業が行われました。
掲示板は、縦およそ90センチ、横およそ180センチで、宮崎市では今月12日までに、あわせて687か所に順次、設置していくということです。

(宮崎市選挙管理委員会事務局 児玉哲夫次長)
「通常の任期満了の選挙と違って、かなり短期間でやっていかないといけないので、みんなで協力しながら、早急に準備ができるように準備を進めております。候補者の方、ポスターを貼ると思いますので判断材料の一つとしていただいて、皆さん、投票に行っていただきたいと思います」

総理の就任から戦後最短となる今回の総選挙。
各自治体で課題となっているのが開票所や投票所の確保です。
宮崎市では、投開票の27日に、市内11校の小学校で運動会の日程が重なり、このうち6校で投票所が開設される予定でした。

(宮崎市選挙管理委員会事務局 児玉哲夫次長)
「小学校で使う場所はグラウンドとか、投票所だったら体育館とか場所は違うのですが、動線がなかなかそれぞれ確保できないとか、そういった問題もありますので、安全第一ということで、投票所の方を変更させていただくことにしました」
市選挙管理委員会では、運動会の開催に支障が出ないよう、6校すべてで投票所設置をとりやめ、近くの公共施設や自治公民館に変更したということです。

また、8月の台風10号による突風被害で、宮崎市赤江にある「共同利用施設ひえだセンター」が投票所として使えなくなり、周辺の投票所を利用するよう、住民に呼びかける対応も行いました。

(宮崎市選挙管理委員会事務局 児玉哲夫次長)
「選挙は、どうしてもその日のうちにやらないといけないので、できる限りの準備をして、スピーディー、かつ、準備をして間違いないように、無事、選挙が終わるようにそのことが一番だと考えております」

投票所や開票所の調整に追われているのは、宮崎市だけではありません。
日南市は、これまでの選挙で開票所として使用していた日南総合運動公園多目的体育館が8月の地震で被災し、使えなくなっているため、代わりの施設を探し、北郷体育館を使用することにしました。

また、高鍋町はいつも開票所として使っている町体育館で、開票日にイベントが予定されていたことから、主催者にキャンセルを打診。
受け入れてもらえたことから、通常通り町体育館を開票所として使用します。

一方、延岡市は、アスリートタウン延岡アリーナを開票所として使用予定ですが、こちらは開票日に開催される小中学生の柔道大会が1000人規模で、別の日に振り返るなどの調整がつきませんでした。
このため、通常は午前中から始める開票所の設営を、大会終了後の午後3時ごろから始めることにしています。

この時期は、さまざまな催し物が開催される時期であり、関係者は短期間での対応に追われているようです。










