台風10号に伴う突風の被害が発生してから4日で1週間が経ちました。
被害の大きかった地域の住民からは、先の見えない生活への不安の声が聞かれます。
台風10号による突風で被害を受けた宮崎市赤江地区。
こちらの女性は突風が吹いた当時の状況についてこう話します。
(女性)
「もう怖かった、音がすごかったですもんね、バリバリバリバリって走りました」
家の門が変形したほか、屋根瓦が飛んでしまいました。
何とか自宅での生活を続けているものの不安は尽きません。
(女性)
「雨が降らないじゃないですか、あの後。だから、どうにか生活できているけど、皆さん、もうここには住めないっておっしゃいますね」
同じ地区に住む男性。
これまで使っていた寝室を見せてもらうと・・・
(男性)
「全部、壁紙がとれて、カビが生えている。瓦が飛んでから雨漏りで。この壁紙がぶら下がった状態になっていた。ダラーンとなって」
寝室以外にも雨漏りの影響で天井が変色したり、浮いたりしています。
自宅で過ごすことが難しいため、男性は、母ととともに市の制度を利用してホテルで生活。
ホテルと自宅との間を行き来しながら、片づけ作業に追われています。
(男性)
「なんかあっという間というか普通の日常じゃないような、毎日これのことばっかり考えて、ゴミ出しのことばっかり考えている」
一方、宮崎市恒久に住むこちらの男性。
突風により屋根瓦が飛ばされたり、家の壁に穴が開いたりするなどの被害にあったほか、庭には割れた瓦が散乱しました。
(男性)
「雨戸もやられて雨戸も閉められない。泣きましたよ、先がみえなかったですからね」
雨漏りの影響で台所の天井が、大きく剥がれ落ちてしまっています。
(男性)
「(屋根に)ブルーシートしていますけど、その上の瓦がどっか飛んでいって、そっから(雨水が)もれている」
男性の家だけではなく、向かいにある妹夫婦の家も住むことができない状態になっています。
(男性)
「(妹夫婦の家は)もう住めないので更地にしようかと考えている。こっちの家がどうなるかですけど。(1週間たったが)余裕はない。この先どうなるか」
突風被害から1週間。
不安を抱えながらの復旧作業が続いています。