台風10号による突風で、水産業にも大きな被害が出ています。
宮崎市佐土原町にある養鰻場では、ウナギを養殖するハウスが倒壊し、従業員が復旧作業に追われています。
(廣末圭治記者)
「宮崎市佐土原町のウナギの養殖場では、このようにハウスが潰れてしまうほどの大きな被害が出ています」
先月29日の午前1時ごろ突風が発生した宮崎市佐土原町。
養鰻業が盛んな下田島地区では、ウナギを養殖するハウスに甚大な被害が出ていて、このうち、安藤養鰻では、突風によりハウス4棟でビニールがはがれたり、骨組みが押しつぶされたりしました。
(安藤養鰻 安藤一馬代表)
「設備が全部潰れてしまって飼育ができない状態になった。ここまでひどいのは初めてなので、どうしようかなと絶望しているところ」
安藤養鰻ではウナギが死んでしまう被害はなかったものの、ハウスの復旧作業を優先させるため、通常の出荷サイズに満たないまま、およそ14万匹のウナギを出荷することにしています。
(安藤養鰻 安藤一馬代表)
「ウナギを、一旦、別の池に移しかえて、出荷サイズにはなっていないが、出荷する作業をしている」
県内の様々な産業に被害をもたらした台風10号。全国有数の生産を誇る県内の養鰻業にも暗い影を落としてます。