地震の宮崎県の観光への影響です。夏休みやお盆の時期ですが、臨時情報が発表されていることもあり、日南市などではホテルの予約キャンセルが相次いでいます。また、日南市内の観光地の施設でも地震の被害が確認されています。
(三浦功将記者)「日南市が運営するこちらのプール。夏休み真っ盛りといったようすですが、目の前にあるこちらのホテルは、地震から数日経ちましたが今も大きな影響を受けています」
日南市の「ひなたの宿日南宮崎」。
こちらでは、地震が発生した8日以降、予約のキャンセルが相次ぎました。
(ひなたの宿日南宮崎 綱憲義支配人)「大変痛手というかですね」
施設によりますとお盆シーズンの今月18日までおよそ100件のキャンセルが出ていて、数百万円の損失となっています。
(ひなたの宿日南宮崎 綱憲義 支配人)「スタッフ一同、精一杯対策をして受け入れをしたいと思っているので。来ていただいたお客さんにはゆっくりと楽しんでいただきたいと思う」
日南市内では歴史的な建造物の被害も。
国の登録有形文化財になっている「油津赤レンガ館」では外壁の一部が幅およそ8メートル高さおよそ5メートルにわたって崩れ落ちました。
また、観光名所の飫肥城下町では、飫肥城周辺にある由緒施設7施設、25か所で壁の破損や亀裂が生じました。
このうち、飫肥藩主の住宅だった豫章館にある蔵では壁が崩落。
蔵は現在、出土品の保管などに使われていましたが中がむき出しの状態になってしまっています。
飫肥城下町ではお盆のこのシーズン、例年6000人ほどの人出でにぎわいを見せますがきょうは観光客もまばら。
関係者も落胆の色は隠せません。
(飫肥城下町保存会・後藤廣史 事務局長)「お盆の3連休は毎年人が多くて私たちも楽しみに期待していたがこの地震でほとんど観光客がお見えにならない・・・かなり観光客の足を遠ざけている気がするとにかく観光客に戻ってきていただかないと残念」
観光への影響は高千穂町でも。
高千穂峡では峡谷の一部の岩が崩れ落ち、人気の遊覧ボートが休止するなどの影響が出ています。
(県内の観光客)「(地震の影響でボートは動いてないんですよ)えっ、そうなんですか?あら残念!まぁ、しかたないですね、地震でね危ないし」
(兵庫県からの観光客)「もともと予約していました」「まぁ残念ですけどしょうがないですね」「下からの眺めで滝を近くに感じられるそこら辺を楽しみにしていました」
高千穂町観光協会によりますと12日まで高千穂峡内の点検を行い安全が確認されればあすから遊覧ボートの乗船を再開する予定だということです。







