22日の宮崎県内は、宮崎市田野町で、最高気温36.9度を観測するなど、各地で猛暑日となりました。
県内の多くの小中学校で夏休みが始まっていますが、気を付けたいのが子どもたちの熱中症です。消防は、大人に比べて特に注意が必要と呼びかけています。

22日の宮崎県内は、高気圧に覆われて気温が上昇し、宮崎市田野町で36.9度を観測するなど各地で猛暑日となりました。

(子ども)Qお水遊びどう?
「たのしい」「暑い」

保護者に子どもたちの熱中症対策について聞いてみると。

(保護者)「なるべく帽子被せたりとか水分こまめにとか、あとは短時間で日陰に行くとか」
「川とか、自然のところ、涼しいところに出かけたいなと思います」
「短く遊んですぐ帰るっていうようなことは気にしています」

宮崎市消防局の担当者は、子どもは大人より熱中症になるリスクが高いと話します。

(宮崎市消防局警防課 村社拓郎 さん)「子供自身は体温調節機能、汗をかいたりする機能がまだ未発達な部分が大人に比べて多かったりするところがあるので、そういったところがやっぱりリスクの一つであったりします。また、地面からの照り返しの熱とかがやっぱり大人に比べて子供の方が直接的に受けやすい」

子どもたちにどんなリスクが潜んでいるのか、午前10時ごろの公園でさまざまな場所の温度を測ってみると・・・

(長友幸生記者)「大人の目の高さを図りますと、32.6度が表示されますが、子どもの目線だと、37.2度が表示されます」

芝生の上では、大人の高さと子どもの高さでおよそ5度の差が。

また、舗装された場所の子どもの高さでは・・・

(長友幸生記者)「お・・52.7度と、結構高くなっています」

子どもたちが大好きな滑り台。

(長友幸生記者)「51.5度です。高いですね」

一方で、屋根がある日陰のベンチや水辺周辺は30度台前半でした。

そして、暑さが厳しさを増す正午ごろに改めて温度を測ってみると、午前10時に32.6度だった芝生の上は44.6度に。

舗装された歩道は52.7度から66.1度まで上昇していました。

(宮崎市消防局警防課 村社拓郎さん)「お子さんの場合は、まず大人の方が予防していただくことが大切になります。まずは、顔色や汗のかき方を見ていただいて、顔が以上に赤かったり、汗を大量にかいていたりすると、そこで一度休ませてあげたり、涼しいところに連れて行ったり、あいだあいだを見て、十分な水分と塩分の補給していただくと、予防につながると思います。」

宮崎市消防局は、7月に入ってから10台の救急車がすべて出動している時間帯もあるということで、救急車が必要なほど体調が悪化する前に自分たちで早めに医療機関を受診してほしいと呼びかけています。