脳が損傷を負うことで、記憶力などが低下する「高次脳機能障害」。その当事者の自立を支援する教室が、宮崎県内で初めて開設されました。

「高次脳機能障害」は、病気や事故によるけがなどで脳に損傷を負うと発症することがあり、見た目でその障害が分かりにくいことから「見えない障害」とも言われています。

高次脳機能障害の当事者を対象にした通所教室「結」(ゆい)は、宮崎市の県身体障害者相談センター内に開設されたもので、18日の開所式には、5人の受講者と関係者が出席しました。

(みやざき高次脳機能障がい家族会あかり 飛田洋会長)
「普通の支援が受けられる体制、そのことを考えたときにこの事業は大きな突破口になるんじゃないか、そういう思いがしてなりません。」

式のあとには、さっそく、レクレーションが行われ、スポーツを通して、受講者たちが交流を深めました。

(受講者)
「こういうことは初めてみたいなので、いろいろ考えながらやっていきたいと思います」

この教室は、来年2月まで毎週木曜日に開講され、受講者たちが、障害の症状や福祉サービスなどを学ぶことになっています。