今月4日、宮崎県延岡市で陸上の中距離記録大会「ゴールデンゲームズ」が開催され、大勢の陸上ファンが声援を送りました。
延岡市西階陸上競技場で開かれた「ゴールデンゲームズinのべおか」。
今年は6種目、22のレースにあわせて510人がエントリーし、およそ1万7000人が応援に駆け付けました。
(市民)
「ゴールデンウイークの楽しみというか、絶対このためにいつも休みを合わせて行こうねって感じ」
「イベントみたいなお祭りみたいなそういう大事な大会だと思う」
「1時間前から来ています。いい席を取って、選手をいいとことで見られるように」
地元の小学生からトップランナーまでが同じトラックで記録を狙うこの大会。
市民からの声援を受け快走したのは女子5000メートルに登場した宮崎日大高校3年の上柳 凛 選手です。
上柳選手は、大学生や実業団の選手が出場する組で唯一の高校生ながらも堂々とした走りを披露。
狙っていた自己ベスト更新はなりませんでしたが、5位でフィニッシュしました。
(宮崎日大高校3年 上柳 凛 選手)
「まだまだ粘りは足りないが、これまでのレースよりはしっかり粘ることができたので次につながると思う」
そして、ゴールデンゲームズと言えば…
(三浦功将記者)
「日が落ちてますます大きくなってきているのは、観客が叩く看板の音です。この音で選手たちを鼓舞し、パワーを与えます」
去年は、新型コロナ対策として密集しての応援は控えるよう呼びかけられていましたが、今年は、そういった制限は設けられず、5年ぶりに通常開催となり、恒例の応援スタイルも完全復活しました。
こうした中、会場を大いに盛り上げたのが男子5000メートル、旭化成の齋藤 椋 選手。
初出場ながらも自己記録を20秒近く更新しました。
(旭化成 齋藤 椋 選手)
「延岡市民の方に僕のことを知ってもらえたかなと思っている。やっとスタートラインですね、8年目ですけど」
一方、小学生の頃から大会に出場しているのが、日之影町出身でシスメックス所属の田崎優理選手です。
小学6年生のときには当時の大会新記録を出した経験もある田崎選手。
トラックのすぐそばから送られる観客のエールは選手にとって大きな励みになっていると話します。
(シスメックス 田崎優里選手)
「きついところでも声援が途絶えなくて、いつもだったら気持ち的に落ちる場面でも粘る走りができたので、みなさんの声援が本当にありがたかった」
そしてラストの組に出場したのは、旭化成の市田 宏 選手。
自己ベストか3位以内を目標としていた市田選手は中盤から順位を上げ、5位でフィニッシュ。
満足できる結果ではなかったものの、次につなげたいと意気込みました。
(旭化成 市田 宏選手)
「どんどん叩くにつれてペースが上がっていくような感じで、選手のやる気まで出してくれる応援になっているので、すごくありがたい。これから更にステップアップできるような経験になったと思えるよう、これからも頑張りたいと思う」
ようやく本来の盛り上がりを取り戻したゴールデンゲームズ。選手たちを奮い立たせる観客の応援は夜遅くまで会場に響いていました。
※MRTテレビ「Check!」5月7日(火)放送分から










