家庭の事情や不登校などの理由で中学校で十分に学べなかった人たちの「学び直しの場」となる夜間中学校が、宮崎県内で初めて宮崎市に開校しました。
宮崎市教育情報研修センターに開校した「宮崎市立ひなた中学校」。
16歳以上で中学校を卒業していない人や、卒業していても不登校などで十分に学ぶことができなかった人たちの「学び直しの場」として設けられた県内初の夜間中学校です。
22日夜は入学式が行われ、第一期生として外国籍の3人を含む10代から70代までの男女あわせて17人が入学しました。
(宮崎市 清山知憲市長)
「学び直そうという気持ちを持って、ここに来られた皆さまは本当にすばらしいなと思います。この名前の通り、暖かい学校にしていきたいなと、関係者一堂、願っております」
この後、新入生の代表があいさつしました。
(新入生代表あいさつ 川尻 元 さん・26歳)
「私は中学校時代、さまざまな理由から、学校に馴染むことができませんでした。ひなた中学校での生活を通して、私と似たような体験をした人たちに一度失敗したとしても、諦めてほしくないというメッセージを伝えられるような生徒でありたいと思います」
また、フィリピン出身で25年前、宮崎に移住してきた長友・リリべス・メンドサさんは…
(フィリピン出身 長友・リリべス・メンドサさん・47歳)
「小さいときは、働いてきました。だから、中学校は夢でした。なんでも勉強したいです」
学校では23日から授業が始まり、今後、運動会や修学旅行などの行事も予定されています。
(スタジオ)

今回、県内で初めて開校された夜間中学校ですが、全国では17都道府県に44校設置されていて、現在、各地で開校の動きが急速に進んでいます。
夜間中学校の目的について、国は、
●戦後の混乱期などで義務教育を修了できなかった人
●不登校などで十分に学べなかった人
●母国で義務教育を修了せず日本で生活している外国籍の人
これらの人が、「学び直しの場」となることをあげています。

今回、宮崎市のひなた中学校に入学した17人ですが、10代から70代まで幅広い年代の方になっていて、外国籍の方も3人が入学しました。
【10代4人、20代2人、30代1人、40代6人、60代1人、70代3人】

このうち、家族でアフガニスタンから1年半ほど前に、宮崎に移住した17歳のタミムさんは、「高校に入るため、日本語と英語を頑張りたい」と話していました。

また、これまで、タクシー運転手や清掃員などをしてきたという60歳の冨永義孝さんは、中学は卒業したものの、勉強をもう一度したいと入学を決めたそうです。

冨永さんは「勉強できる環境があるなら頑張ろうと思って入学した。昔と違って知らない教科があるが、時間を無駄にしないようにみんなについて行きたい」と話していました。







