昭和期に活躍した宮崎市出身の小説家、中村地平。当時は「北の太宰、南の地平」と言われ、芥川賞候補にもなりました。

このたび、地平の足跡を描いたドキュメンタリー映画が完成しました。どんな映画になったのでしょうか。

戦前「南方文学」を提唱を提唱 戦後は宮崎の文化振興などに貢献

(「ドキュメンタリー映画 中村地平」より)
「しかし、この人物が青年期は台湾に渡り、その後、南方文学を提唱し、昭和の文壇で活躍した著名な小説家であったことはほとんど知られていません」

「ドキュメンタリー映画、中村地平」。
宮崎市出身で昭和期に活躍した小説家、中村地平の関係者の話をもとに構成されたドキュメンタリー映画です。

地平は、日本統治下時代の台湾の高校へ進学したのち、現地で、西都市出身の画家、塩月桃甫に学びました。

その後、東京帝国大学に入学し、小説家、井伏鱒二のもとで文壇デビュー。
「北の太宰・南の地平」といわれ、「南方文学」を提唱しました。

また、戦後は宮崎に戻り、県立図書館の館長を務め、文化の振興などに貢献しました。

(小松孝英監督)
「台湾に行ったり、シンガポールに行ったりして、だんだん彼のことがわかっていくっていうところは一番面白くて、調査してるのが面白くて、苦労はなかったですね」