最大震度7を観測した能登半島地震では石川県内の死者が57人にのぼっています。
珠洲市の市長は被害の大きい地域の建物は「9割ほどが、全壊かほぼ全壊」だと明らかにしました。
佐々木嵐士記者
「津波と揺れがどちらも襲い掛かった珠洲市飯田町の住宅街です。こちらには流されついた車が見えるほか、あちらを見ると電柱が傾いている。さらに奥には大規模に倒壊した住宅の様子も見て取れます」
2日夜、JNN取材団が入った珠洲市では、揺れによる家屋の倒壊だけでなく、津波によって流されたとみられる車などの残骸が広がっていました。
住民は…
「もうみんな潰れとるわ。川にも車が流れているし」
こうしたなか珠洲市の泉谷市長がJNNの単独取材に応じ、市内の壊滅的な被害状況を語りました。
泉谷満寿裕 珠洲市長
「私もきょう日中少し飯田の町を見たが、ほとんど立っている家がない。9割方全壊もしくはほぼ全壊といったような状況、本当に厳しい状況、壊滅的な状況」
被害の大きかった奥能登の2市2町にはあわせて194の避難所が開設され2万3千人余りが避難しています。輪島市の避難所には2日午後、自衛隊からの物資が到着しました。
輪島中学校の避難者
「毛布がもらえるかなと思って待っていた。」
「ストーブ3台たいていたのですが寒くて眠れない」
石川県内では55人の死亡が確認されているほか、富山県や新潟県でも合わせておよそ60人がけがをしています。