きょうの注目ニュース、キーワードはこちら!みなさん、‶精神対話士”という職業を知っていますか?

精神対話士とは内閣府認可のメンタルケア協会(東京)が認定する資格で対話で人を癒し、精神的な支援を行う心のケア専門職です。
学校や病院、クライアントの自宅などを訪問し心に寄り添います。

精神対話士は、全国に約1000人、石川県では33人が活動しています。


きょうは、最年少16歳で資格を取得した高校2年の菱村悠里さんと母のれい奈さんがスタジオに来てくれました!

Q.今年の春に受験して、9月に合格通知が届いたそうですが…資格を取ろうと思ったきっかけは?

菱村悠里さん
「中学生の時、友人関係に悩み学校を休みがちになった。その時に接したスクールカウンセラーに救われた経験から、私もそういう人になりたいと思って受験した。

Q.どのくらいの期間、どんな勉強をした?

菱村悠里さん
「専門の参考書やハンドブックなどを活用して半年くらい勉強した」


Q.実は、お母さんのれい奈さんも一緒に受験して、合格してるということで、精神対話士とは、どんな存在?

母・れい奈さん
「相手の話を聞く、引き出す傾聴力が必要な仕事。悩みを相談できずに自殺してしまう人が増えている。核家族が当たり前になって、孤独を抱える子どもたちが多い。昔は、おじいちゃんやおばあちゃんが話を聞いてくれていた。軽くグチをこぼせる、そんな心の置き場所を作ってあげたい」


れい奈さんの話にあった自殺者の数ですが、警察庁の統計データによると今年は、9月末までに全国で1万6380人となっていて、県内では165人が自ら死を選んでしまっています。



また、年代別の自殺死亡率では10代の割合がここ2~3年で増加傾向にあります。


Q.このデータを見て悠里さんはどう感じますか?

菱村悠里さん
「SNSの普及やコロナ禍もあり悩みの種類が多くなっている。孤独を感じやすくなっているのかも」

精神対話士になるにはまず、基礎課程と実践過程をそれぞれ受講・修了し、その次に、選考試験に合格。
メンタルケア協会と業務委託の契約をしたのち資格取得となります。


メンタルケア協会・代表理事の長木瑳季子さん
精神対話士の役割について「人と人との絆が希薄になり、ますます孤独・孤立を抱える現代社会で、精神対話士はクライアントとともに悩み・喜ぶ伴走者の役割を担っている」と話します。



問い合わせは

メンタルケア協会 03-3405-7270