北陸鉄道のグループ3社が運行する路線バスの運賃が、実質26年ぶりに1日から値上げされました。燃料価格の高騰の影響による今回の値上げ、利用者にとっては負担が増すことになります。

運賃が値上げされたのは、北陸鉄道のバスと北鉄金沢バス、北鉄白山バスです。金沢近郊ではこれまでより一律10円値上げされ、金沢駅と香林坊の区間は210円に、金沢駅と有松の区間は240円に、金沢駅と金沢大学の区間は380円などとなりました。また、北鉄白山バスが運行する160円の区間は20円値上げされました。

今回の値上げは長引く燃料費高騰が要因。バス業界は運転手の人手不足による運行本数の減少もあり、利便性を懸念する様々な声が聞かれます。

利用者
「物価が上がる中で、仕方がないのかなと思うけれど、自分の懐からみたらやっぱり厳しいなと思う。バスの便数とか時間帯とかを考慮してもらえると使いやすいかなと」

Q値上げのことは?
「知らない。定期だから正直あんまり分からない」

「富山から通っているけれど、バイト代で(運賃を)賄っていかないといけないので、遊ぶお金も少なくなるのでちょっと大変だなと」

北陸鉄道グループが消費税の増税を除いて路線バスの運賃を値上げするのは26年ぶりです。

鉄道路線でも4年ぶりの値上げとなり、浅野川線の北鉄金沢から内灘の区間が400円に、石川線の野町から鶴来の区間は540円となり、それぞれ40円の値上げに。通勤・通学の1か月定期も1400円近くの値上げとなりました。