石川県は一般会計で129億円余りとなる9月補正予算案を発表しました。大雨で被害を受けた公共施設の早期復旧や、被災者への生活再建などを主な柱と位置づけ全体の約7割を占めています。

馳知事
「復旧という意味では原状回復が第一だが、再生産に取り組むことが出来る後押しをすることが必要」

県の9月補正予算案は一般会計でおよそ129億円6900万円で、今年度の当初予算からの累計は6212億円余りとなっています。6月の大雨や線状降水帯の発生により津幡町やかほく市で大きな被害が出た7月の豪雨災害を受け、公共施設などの早期復旧のほか、治水対策の検討や被災者の生活再建に向け合わせておよそ85億円が盛り込まれています。


また、8月30日に停車駅などが発表された北陸新幹線の県内全線開業に向け北陸3県への誘客促進の費用が計上されています。

牛田和希アナ
「街のみなさんに聞くと、関西・中京方面からの誘客に対して懸念の声がすごく聞かれた。今後どう取り組む予定か?」
馳知事
「4、5年では敦賀から大阪まで開通することは まずありません。敦賀乗り換えとなることを前提に乗り換えがあったとしても『行きたい』と思えるようなPRも必要」

このほか大雨で休園している津幡町の森林公園では、園内の林道やサイクリングロードなど合わせて125か所で土砂崩れや路面の崩落などの被害が確認されたとして来年春までの利用再開を目指すと述べました。県の9月補正予算案は9月12日に開会する県議会9月定例会に提出されます。