湧き水の「水質検査」 大雨の影響で営業開始前に行わず

大滝観光流しそうめんはホームページ上で、年に1度以上行っている水質検査を、今年は7月12日に発生した線状降水帯による大雨の影響で、7月23日の営業開始前に行っていなかったことを明らかにしました。水質検査は、食中毒が発生した後の8月16日に行われたということです。

今季の営業を終了した「大滝観光流しそうめん」(1日)

店はすでに今年の営業を終了し「多大なる苦痛とご迷惑をおかけしたことを心より深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

厚生労働省によりますと、カンピロバクターは国内で発生する食中毒の中で最も件数が多く、加熱が不十分な鶏肉を食べて発症するケースが多いということです。症状は下痢や腹痛、発熱などで、多くの場合は1週間ほどで治りますが、まれに手足のまひや呼吸困難などを引き起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する危険性が指摘されています。

石川県は、大滝観光流しそうめんを利用した人は、最寄りの保健所や福祉センターなどに相談するよう呼びかけています。