福井県によりますと、23日午後、福井県敦賀市にある原子力機構の新型転換炉原型炉「ふげん」で、放射性物質のトリチウムを含む水が漏れたということです。当時3人が廃炉作業に当たっていましたが、被ばくは確認されませんでした。また外部への放射能漏れも確認されていないということです。
福井県原子力安全対策課によりますと、23日午後3時20分ごろ、「ふげん」の原子炉補助建屋3階にあるビニールハウスの中で協力会社の社員3人が配管を切断する作業を行っていたところ、配管の中から基準値を超えるトリチウムを含む水が20ミリリットルほど漏れ出したということです。
作業員3人は二重手袋と全身作業服を身に着けていて、すぐにビニールハウスの外に出たため、被ばくは確認されなかったということです。また外部への放射能漏れも確認されていないとしています。
配管は水抜きの作業が行われていましたが、中に残っていた水が漏れ出したということです。福井県は、水抜きの手順に問題がなかったか調べることにしています。

ふげんは2003年に運転を停止し、現在廃炉作業が進められています。











