さまざまなコンテンツを作り出せる「生成AI」。最近ではチャットGPTなどが有名ですが、石川県内の研究チームが初心者でもプロレベルのアニメ画像を作ることができる生成AIを開発しました。

石川県能美市旭台にある北陸先端科学技術大学院大学が開発した生成AI。その名も「AniFaceDrawing」早稲田大学との共同研究チームが生み出したこの生成AIは、初心者が描いた絵を読み取り、プロレベルのアニメ画を作成します。


北陸先端科学技術大学院大学 創造社会デザイン研究領域・謝浩然准教授
「素人とかあまり絵が上手じゃない方とかは絵がうまく書けないとすぐ挫折してしまう。本研究は不完全な絵でも、下手な絵でもきれいな結果になる」

従来の生成AIは、描き終わった絵を読み取って画像にするという技術。今回開発されたAniFaceDrawingは顔のどの部分を書いているのかをその都度読み取り、描く人がイメージする画像に近づけます。

北陸先端科学技術大学院大学 創造社会デザイン研究領域・謝浩然准教授
「従来の生成AIはあまり人間の操作プロセスを考えていなくて、今回の研究は、人間がどうやって絵を描いているかをシミュレーションしている」

イラストに色を付けるのもとっても簡単。顔や色彩の異なる女の子が描かれたサンプル画像から1枚選ぶだけで、自動で色がつけられます。

北陸先端科学技術大学院大学 創造社会デザイン研究領域・謝浩然准教授
「人間を手伝う。人間の能力を拡張する。すなわち人間のためのAIを考えている。今回の研究は一例だが、我々の研究グループはこういうテーマを目指して日々研究している」

絵の得意不得意に関わらず頭で思い描いたものが誰でも描ける。AIの力で人間が生み出す作品の幅が広がります。