台風7号は15日夜遅くから16日朝にかけて石川県に最も接近し、雨と風が強まりました。宝達志水町では女性1人が転倒し、軽いけがをしたほか、交通機関では16日も影響が続いています。

台風7号は15日夜から16日朝にかけて石川県に最も接近し、金沢市では15日午後10時19分、22.0メートルの最大瞬間風速を観測しました。

宝達志水町北川尻では、16日午前8時10分ごろ、傘をさして歩いていた80代の女性が風にあおられ転倒しました。町によりますと、女性は右手に軽いけがをしたということです。

特急「サンダーバード」「しらさぎ」16日午前まで運休

JR西日本金沢支社によりますと、北陸線は16日の始発から午前11時ごろまで、金沢と京都・大阪方面を結ぶ特急「サンダーバード」19本と、米原・名古屋方面とを結ぶ特急「しらさぎ」11本が運転を取りやめました。

旅行に訪れた外国人女性は「台風なので仕方がない。天気はコントロールできないから。9時の列車に乗るはずだったが、11時になった」と話していました。

帰省で石川県を訪れていた女性は「11時前の臨時列車を待っている。何しよう、お店も開いていないので、ずっと座っている」と話していました。

特急「サンダーバード」は、運転を取りやめた影響で、上下線合わせて3本の臨時列車を運行することにしていますが、正午すぎの時点で最大でおよそ40分の遅れが出ています。

台風7号は能登半島沖の日本海を北上していて、次第に石川県から離れるでしょう。17日正午までの24時間に降る雨の量は、多い所で30ミリの予想です。警報級の大雨のおそれはなくなりましたが、加賀地方では16日夕方にかけて土砂災害に注意するとともに、石川県では強風や高波、高潮にも注意してください。