相撲どころ石川県からまた1人、有望な金の卵が角界にデビューします。
津幡町出身、日本体育大学4年生で相撲部キャプテンの中村泰輝選手です。
193センチ、175キロの堂々とした体格で、5月の夏場所での初土俵を予定していますが、プロ入りが迫る中今の心境を聞きました。
中村泰輝選手「お相撲さんはアマチュア相撲と違ってチヤホヤされることが多いので、天狗にならないで常に「おかげさま」という気持ちで頑張るところがどれだけ自分を保てるか」
角界入りへの心構えをこう語る中村選手。
その目線は2か月先です。
地元津幡町で小学1年生から相撲を始めましたが、「一から打ちこみたい」と中学、高校は親もとを離れ新潟県で過ごしました。
突き押し相撲を武器に、全国大会の常連校、海洋高校に進学後は、高校相撲金沢大会で卯辰山の土俵にも上がりました。

日本体育大学に進学後は、突き押しにさらに磨きがかかり中村選手の相撲は一気に花開きます。
大学3年生、4年生の時に2年連続で全日本相撲選手権で優勝し、アマチュア横綱の称号を手にします。
このアマチュア横綱、穴水町出身で日本大学相撲部のキャプテンを務めた遠藤関も大学4年生の時に獲得しています。

去年12月の全日本相撲選手権を最後に実戦から離れている中村選手は、大学の稽古場で今調整を続けています。
中村泰輝選手「(この2か月)試合が完全に終わってちょっと落ち着いて少しの間ちょっとした引退ライフを楽しめたかなと思う。ちょっとは息抜きして同級生とお酒飲んだりおいしいものを食べに行ったり」
稽古場を案内する中村選手「普通じゃない日体大は。土俵が3面あって全部使っている。部員も(46人で)多いので日本一の好環境かな」