石川県七尾市和倉温泉の旅館「宝仙閣」が、新型コロナ関連の雇用助成金約8,752万円を不正に受給していたことが分かりました。
七尾市和倉町にある「宝仙閣」は、2020年3月から2022年6月にかけて、新型コロナの雇用調整助成金とアルバイトなどの休業を補償する緊急雇用安定助成金、合わせて約8,752万円を不正に受け取ったとして、石川労働局から返還を求められています。
石川労働局によりますと、宝仙閣は、実際には従業員らを休ませていないにもかかわらず、休業させたとする虚偽の申請書類を作成し、国から助成金を不正に受給していたということです。
宝仙閣は一部に申請ミスがあったことが原因とし、「可能な限り速やかに全額を返金する。チェック体制を強化し再発防止に努めていく」としています。
新型コロナの助成金をめぐっては、これまでに石川県内で計9件、総額2億4300万円あまりの不正受給が発覚しています。