全国の回転寿司チェーン店で相次ぐ迷惑動画の投稿。石川県内の回転寿司店からも、回復の兆しを見せている客足へ影響が出ないか懸念する声が聞かれます。

金沢まいもん寿司本店 摂田馨店長
「ああいう動画が流れてしまうと…お客様が来たくないという思いになるので残念」

家族での外食や頑張った自分へのご褒美などで、気軽に足を運べるのが魅力の“回転ずし”。総務省が7日に公表した家計調査によると、金沢市は外食ですしに支出する金額は1世帯あたり年間1万9074円と、堂々の全国1位。すし好きな県民性は、自他ともに認めるところです。

しかし全国的に回転寿司チェーンの店内で迷惑行為を撮影した動画がSNS上に掲載され、問題となるケースが相次いでいます。

県内外に20以上の回転寿司店をかまえる「金沢まいもん寿司」に取材しました。
記者リポート
「こちらの店ではボックス席であってもレーン越しに職人がいるため、迷惑行為しづらい状況にあります。ただ今回の件の余波は少なからずありそうです」

夕方の早い時間でも、おいしい寿司をほおばる利用客の姿があります。
今のところ客足に大きな影響はないものの、普段から衛生管理に気を配る店側は今回の動画に不快感を露わにします。

「不快ですね、とても…嫌ですね本当に。ニュースを聞いて、スタッフの衛生面に対する意識はより高くなっている」(従業員)

コロナ禍明けを見据える回転寿司店。客足が回復するにつれ回転レーンを使ってすしを提供する機会も増やしてきた矢先、今回の騒動が起こりました。

摂田店長
「常連のお客様からも“回転ずし業界大変だね”とお声いただきますし、心配されて声をかけてくださる」

客が入れ替わるごとに、がり用のトングを交換し醤油さしなどを消毒します。また皿には“すしキャップ”と呼ばれるカバーを被せるなど、可能な限りの衛生管理に努めています。

摂田店長
「飲食店は安心安全が一番やっぱり大切になってくるので、そういった行為はやめてほしいと思う」