燃料価格の高騰などにより2023年4月からの電気料金値上げを発表した北陸電力は、現在行われている国の審査に、AI技術を使用した経営の効率化で年間132億円のコスト削減案を盛り込んでいることを明らかにしました。

北陸電力は2022年4月から12月までの2022年度の決算を発表しました。

この中で、4月からの電気料金値上げに向けて現在行われている国の審査項目で経営効率化の取り組みとして、AI技術を使った最適な燃料の投入量を管理するなどして、年間132億円のコスト削減を進めるとしています。

北陸電力 松田光司社長「我々としては最大限の効率化を国のルールに則って申請している。どういう形なのか見通せないが、我々の説明をしっかりきいていただき、ご説明させていただいている最中」

北陸電力の決算では、売上高は燃料費調整額の増加分で5801億円と、前の年度に比べ1593億円の増加でしたが、経常損益は火力発電に使われる石炭価格の高騰が大きく749億円の赤字と前の年度から減益幅が広がっています。

年間を通じた業績予想に変更はなく、2022年度はおよそ1000億円の経常損失を見込んでいます。