十両の土俵にはお手本の鉄人・玉鷲が 三賞・三役・幕内優勝を狙いたい

幕内在位は43場所、最高位は前頭3枚目、現在は32歳の輝だが、三役経験や三賞の獲得はない状態だ。

十両昇進時、決意を示す色紙には「三役」の文字があった。

地元・石川のファンは、三役、そして三賞を期待するところだが、同じ十両で「お手本」になるような力士がいる。

玉鷲である。

41歳の玉鷲は名古屋場所で十両に陥落したが、秋場所は10勝5敗で見事勝ち越した。来場所は返り入幕が濃厚である。

玉鷲は2019年(平成31年)初場所に幕内で初優勝を果たしていて、この時は34歳。そして、2022年(令和4年)秋場所では2度目の優勝もやってのけたが、この時は37歳だった。

「角界の鉄人」とも評される力士であるが、これを思えば、輝も幕内優勝を十分狙えるというもの。玉鷲の最高位は関脇だが、鉄人のように、三賞、三役、優勝を勝ち取る資質は十分にある。

あと一歩で逃した十両優勝。石川県の相撲ファンははがゆい思いで千秋楽の取組を見たであろう。それでも、恵まれた体から繰り出す正攻法の相撲には、ロマンが詰まっている。

幕内の土俵で大きく花開くことを期待せずにはいられないのだ。