来年春に北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸します。しかし、石川県加賀市が整備する、加賀温泉駅高架下に入る施設の建築業者が決まらず、新幹線の開業に間に合わない異例の事態となっています。
加賀市は新幹線の加賀温泉駅高架下に新たに観光案内所や待合室、コンビニなどを設ける計画です。しかし、去年6月と12月に行われた工事の入札に建築業者の応募がなく、工事が延期されることになりました。入札が不調に終わった原因としてウクライナ情勢に伴う世界的な資材不足や、技術者の不足などが指摘されています。
20日に開かれた市議会の臨時会では、市の予算で行う工事を1年延長するため、債務負担行為の期間を変更する議案が提出され、全会一致で可決されました。
(加賀市新幹線対策室・屋後孝紀室長)
「新幹線の開業が遅れるとか、加賀温泉駅に新幹線が停車しないとか、そういうこ
とはないので、ご安心いただきたいと思う」
加賀市は今年度中にも3回目の入札を行い、建築業者を決めたいとしています。