13日朝、石川県輪島市にある気象庁の観測所の機械が燃える火事がありました。ゴム気球に水素ガスを詰めている際に火が出たということです。

13日午前8時半ごろ、輪島市鳳至町(ふげしまち)にある気象庁の輪島高層気象観測所を都内の施設でモニター監視していた気象庁の職員から、「機械が燃えている」と消防に通報がありました。消防によりますと火は間もなく消えたため放水活動はなく、無人の施設でけが人もいませんでした。金沢地方気象台によりますと、燃えたのは上空に向けてゴム気球を飛ばす機械だということです。

気象庁によりますとゴム気球を膨らませるため水素ガスを詰めている際に火が出たということで、去年2月北海道釧路でも似た状況で火事が発生していたということです。
観測所では上空約3万メートルからの気温や風向きなどを午前9時と午後9時の1日2回調べていて、天気予報を発表する際のデータとして活用しています。復旧のめどは立っていませんが、気象台は衛星観測のデータなどを活用することで、今後の予報に大きな影響はないとしています。施設は鍵がかけられた状態で、警察と消防が火が出た原因を調べています。
また気象庁は、同じ装置で観測をしている潮岬(和歌山)と松江の観測点についても点検が終わるまでの間、観測を休止するとしています。