新しい年の景気はいかに。
金沢商工会議所、金沢経済同友会、それに石川県経営者協会の3つの団体が集まっての新年互礼会が、4日開かれました。各経済界の代表者に今年一年の見通しなどについて一言で書いてもらいましたが、それぞれの立場での強い気持ちが表れていました。互礼会でのあいさつなどで多く触れられたのは、コロナ禍からの復調傾向です。
金沢商工会議所 安宅建樹会頭
「挑戦する「挑む」。デジタル化やいろんなことがあるがしっかりと挑戦して自分のものにしていく企業が勝ち残っていくのかな。(書く言葉は)悩みます。相当悩みます。考えるのにひと月ふた月前から考えます」
石川県経営者協会の高松喜与志会長は、コロナ禍からの復調が観光や製造などの面で結びついてきたことをふまえた言葉を記します。
石川県経営者協会 高松喜与志会長
「「回」という字。回復したい。我々経済を回していかなきゃいけない。一生懸命がんばった分は給料上げる。給料上がったものは個人消費で使ってもらって景気を回す」
今年の石川県は、5月にG7教育大臣会合、10月からは「いしかわ百万石文化祭2023」が開催されますが、このチャンスを見つめなおしつつ、飛躍に結び付けたいという声もあります。
金沢経済同友会 福光松太郎代表幹事
「「超える」という字。いろんなイベントもある。(24年は)新幹線の延伸もある。それらの対応もこれまで通りでいいのかというのは少し超えることを考えなきゃいかんかな」
日銀金沢支店 吉濱久悦支店長
「「築」の一文字。輝姫、煌、新しい北陸石川のブランドが存在感を高めた。北陸石川のブランドを新しく作る」その意味での「築く」」
去年の終わりには、日本銀行が金融緩和策を事実上一部見直したことをきっかけに、円安から一気に円高に進んだ状態で新年に突入しました。金融緩和については縮小観測がありますが、日銀金沢支店の吉濱久悦支店長は金融政策は継続していくことを強調します。
日銀金沢支店 吉濱久悦支店長
「今は金融緩和は粘り強く続けるべき環境かなと思っている」
地域特有の経済情勢に加え、国の経済政策がもたらす作用といったところにも今年は目が離せそうにありません。