MROラジオ「あさダッシュ!」に出演している金沢大学名誉教授の加藤和夫氏には、今でも忘れられない苦い思い出がある。東京都立大学の大学院生時代、当時東京タワー近くの芝・愛宕山にあったNHK総合放送文化研究所放送用語研究部でアルバイトをしていた頃のことだ。
加藤和夫金沢大学名誉教授「昼休みに東京タワー近くのレストランで、店内のメニューを見て『ミンチカツ定食お願いします』と注文したら、若いウェイトレスから『メンチカツ定食ですか?』と怪訝そうに聞き返されたのです。その時初めて、東京ではミンチカツではなくメンチカツと言うことを知りました」
この体験が、方言研究者としてミンチカツとメンチカツの地域差の存在に注目するきっかけとなった。挽肉にタマネギのみじん切りを混ぜて捏ね、小麦粉とパン粉をつけて油で揚げたあの料理の呼び方にも方言差が生まれていたのである。











