「ワシも今夜、本当の金沢を見てきたい」

ヒコロヒー: ここ金沢を舞台にした小説にも興味があります。歴史があり、洗練されている部分がありながら、「私が私が」とはあまり打ち出してこない。それって、なんかスケベな感じがする。ワシも今夜、本当の金沢を見てきたい。

今回、島清恋愛文学賞を受賞したヒコロヒーの短編集『黙って喋って』は、2026年3月、韓国版でも出版されることになった。作品は一文を長くして、時間や意識を入れて、臨場感で、のめり込んでいく作風になっている。韓国の翻訳者いわく、「韓国にはこんな長い一文はない」とのこと。ハングルの長い一文が、韓国の読者にどのように受け止められ、ヒコロヒーの小説世界に入り込めるのか、楽しみだ。