ある日の夜。中川さんのハウスを訪れていたのは、県外の大学生6人です。夕食は恒例のバーベキューで交流を深めるのが、中川さん流のおもてなしです。


中川生馬さん
「楽しいっすよね、自分もそうだったんで。田舎の方に行って、現地の人と交流して触れ合って、そこでの生活が分かってくるというのがあるんで」

宿泊するのは、ハウスが貸し出すキャンピングカー。学生たちにとっては初めての体験です。


秘密基地のような空間で一夜を過ごした学生たちは、ハウスの周辺を散策に出かけます。ホテルなどでは味わえない、田舎暮らしの魅力。一方で、震災以降中川さんは、訪れるバンライファーから度々、あるお願いをされるようになりました。


学生たちが中川さんに頼んだのは、被災地の案内です。

中川さん
「ここは、隆起した所に道路を作った場所」
学生「カリフォルニアみたい」
「海だったんだ。だから、こんなところにでっかい岩があるのか」


被災地の現状を伝えるのも、中川さんの役目です。

学生は…
「まだまだ復興されていない所があるのだと身をもって感じました」
中川生馬さん
「崩れている家はほぼ無くなってきたけど、まだ一部は残ってる。それを実際に見て『こんな感じだったのかな』とか、色々考えながら現場を見ると、全然違う」


車中泊で旅をする楽しさを伝えながら、奥能登の賑わいづくりにも役立てたいと話す中川さん。

中川生馬さん
「未来の世の中は、これから『可動産』(=動く不動産)になると信じてるんですよ。お部屋(車)を持ち込んで、不動産の良い所、シャワーとかが入れてリビングでくつろげたりとか。そういう時代が来ると思うので、それに備えた快適な空間を発展できる場所にしていきたい」