穴水町で、クルマを中心とした新たな生活様式・バンライフを送る、中川さん一家。中川さんは2019年、古民家の軒先に「田舎バックパッカーハウス」を開業しました。

背景にあるのは、キャンピングカーのような大型のクルマを持つ人にとってネックとなる、「置き場所の問題」です。トイレやシャワーなど、必要最低限のインフラを備えた「住める駐車場」として、これまでおよそ1300人ものバンライファーに親しまれてきました。

穴水町の「田舎バックパッカーハウス」(2019年)


ところが、2024年の能登半島地震で、利用者の共有スペースとなっていた古民家が大規模半壊となり、解体を余儀なくされる事態に。それでも中川さんは、穴水町を離れることは一度も考えなかったと話します。


中川生馬さん(46)
「逆境に立った時に『何かできないものか』を常に考えてる。逆に、これからどうやって自分のフィールドで挽回していくかを考えたほうが、自分にとっては楽しさを感じるというか」

中川さんは、被害を免れた納屋を改装することで、再起をはかります。営業を再開できたのは震災からおよそ1年半経った今年5月でした。


中川生馬さん(46)
「あれだけ大きな地震があると、家は耐えられない。そのとき、車は全然問題なかったんです。宿泊施設と足にもなるキャンピングカーを持ってくるので、宿泊施設が要らないじゃないですか。バンライフというスタイルで、奥能登の復興に貢献出来たらと思う」