【息子も手伝う晴れ舞台 完売続出の好発進で見せた老舗の味と家族の絆】

12月25日。輪島市では昨夜から冷たい雨が降り続く中、藤六はプレオープンを迎えました。

冬休みに入った長男の日々生君(9)や妻・未央さんの友人も開店を手伝います。

本谷正希さん「店に立つの久しぶりで何をすれば良いか全然分からん(笑)」

妻・未央さん「今までやってたことをできるのが当たり前ではないので、それがまたできるっていうのが嬉しいです」

用意するのは唐揚げ弁当や鮭弁当など3種類の弁当と、総菜6種類。

11時の開店を前に、店舗の前には大勢の住民が集まりました。

仮設住宅の女性「開店してくれて嬉しい。自分たちで作らんでも良いし。」

仮設商店街の近くで働く男性「もう、待ってました! 町野は食べる所がないんで。いつも同じ物しか食べてないから、やっぱたまには違う物も食べたいなと。地元の者としては、やっぱり賑わってほしいですよね」

用意した40個の弁当は瞬く間に売り切れ、急遽追加の弁当を用意します。

嬉しい誤算もあり、仮設店舗での再スタートは順調な滑り出しとなりました。

本谷正希さん「いやあ、びっくりです。もう50個売れれば良いかなって思ってたんですけど、全然想定外でした。本当にありがたい。久しぶりに見た顔も結構ある。嬉しかったです。」

藤六では、1月中旬からランチの提供や夜の営業も予定しています。

仮設商店街「まちのテラス」は3年間の営業を予定していて、4店舗全ての店舗が揃う2026年3月にグランドオープンのセレモニーを開き、店主たちは生業再建へ新たな一歩を踏み出します。