金沢市の兼六園では、園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」で雪吊りの取り付け作業が行われました。

兼六園の唐崎松は、毎年11月1日に雪吊りの取り付け作業が行われますが、今年は悪天候で延期となっていました。

ひと際大きい唐崎松は庭師ら13人で作業が進められ、高さ10メートルを超える芯柱から縄を放射状に投げ下ろす「リンゴ吊り」という技法で枝に縄がくくりつけられました。

石川に冬の訪れを告げる年に一度の風物詩とあって、多くの観光客が足を止め、作業を見守っていました。

4日朝の最低気温は、白山河内で3.3度、最も高い金沢でも5.7度と、12月上旬並みとなった所もあり、石川県内9つの観測地点でこの秋一番の冷え込みとなりました。

兼六園では、園内にあるおよそ800本の木々の雪吊り作業を12月中旬までに終わらせ、本格的な冬を迎えます。