2027年春の石川県議選で、いわゆる「1票の格差」を解消するため、定数や選挙区の区割りを見直す会議が26日に開かれました。複数の選挙区を1つにまとめる「合区」をめぐり6つの案が示され、県議会は2026年3月までに方向性を固めるとしています。
県議会は、議員1人当たりの人口が最も多いかほく市選挙区と、最も少ない珠洲市鳳珠郡(ほうすぐん)選挙区の間で1票の格差が2.39倍となっていて、人口が少ないにも関わらず、議員の数が多い「逆転現象」が課題となっています。

定数検討懇談会 福村章 会長「今回は減らすことを前提には考えない。復旧復興の最中であるので能登の定員を削減するのはこの現状で忍びない」
26日の懇談会では
▼能登地区の定数を減らさずに
▼逆転現象や格差を解消し
▼1人区(いちにんく)を見直すこと
を原則に6つの案が提示されました。

議員1人当たりの人口が最も多い定数1のかほく市選挙区を、定数2の河北郡選挙区と「合区」して定数を1増やし、定数4とする案。


これをベースに
▼羽咋市羽咋郡南部と北部を合区とする案や
▼輪島市と珠洲市鳳珠郡の奥能登2市2町を合区とする案
▼七尾市と鹿島郡(かしまぐん)を合区として1人区を解消する案


さらに
▼これら全てを合区にする案や
▼定数3となる奥能登2市2町の定数を1減らす案
が示されました。
定数検討懇談会 福村章 会長「合区すると選挙区が広くなるから大変という意見もあるし、一人区に慣れてきた皆さんは一人区が良いと。満場一致は難しいと思うが議論を重ねて多くの皆さんが賛成する方向で決めたい」
懇談会では年内をめどに該当する選挙区や自治体の意見を集約し、2026年3月ごろに方向性を決めたいとしています。