「島田くずし」で祭りは最高潮に

枠旗が向かう先は、祭り最大の見せ場「島田くずし」が行われるお旅所と呼ばれる広場。

降りしきる雨にずぶ濡れになりながらも、参加者たちは祭りを楽しみます。

地面すれすれまで枠端を傾ける妙技「島田くずし」が披露されると祭りのムードは最高潮に達します。

島田くずし

神奈川からのボランティア「能登のボランティアに被災地支援で来ました。きょうはお祭りを楽しみに来ました。おいさーしてます!おいさー!」

地元の住民「色んな地区で集まりがない中、交流の場としても良い」「最高でーす!」

地震の支援活動で中島町に滞在しているボランティアのメンバーも、地域に根付く祭りの勇ましさを感じていました。

被災地NGO協働センター・島村優希さん「こういう祭りがあるから色んなボランティアの人もボランティアじゃない関わり方で地域外の方が何回も来たい、やりたいと思える地域なんだなと凄く思った」

住民との一体感が高じて、熱い気持ちを抱く参加者もいます。

現地スタッフ・松田空莉さん「初めて人足をして祭りに参加するってこういう感覚なんだって気付いた。すごい一体感が生まれて熱い気持ちになりました」

小牧壮年団OB・加賀淳一さん「たまたま地震が起きてしまったがそれで多くの方がボランティアに入ってこういう関係というのを末永く、毎年来られないかも知れないですが、機会があれば、また遊びに来て一緒に祭りをしてもらえればありがたいです」

祭りが縁で広まった交流の輪が、能登の伝統を守り受け継いでいきます。