石川県金沢市の繁華街で2020年12月、当時19歳の元少年の飲酒運転により男女2人が死傷したひき逃げ事件をめぐり、死亡した当時78歳の女性の遺族が元少年や車に乗っていた友人ら5人に損害賠償を求めた民事裁判で、金沢地裁は元少年に4800万円余りの損害賠償を命じました。

一方、争点となっていた同乗者らの責任は認めず、賠償請求を棄却しました。

この事件は、2020年12月、金沢市香林坊と片町で当時19歳の元少年が酒を飲んで車を運転し、男女2人をはね逃走しました。

片町の寿司店「蛇の目寿司」の女将だった当時78歳の女性が死亡しました。

1審の金沢地裁は2022年3月、「男性をはねた後、加速しながら逃走し、そのまま横断歩道上の女性を死亡させたのは、危険・悪質な犯行というほかなく、厳しい非難に値する」として求刑どおりの懲役14年の判決を言い渡しました。

1審・金沢地裁 2022年

弁護側は減刑を求めて控訴しましたが、2022年12月、2審の名古屋高裁金沢支部も1審の判決を支持し、懲役14年の刑が確定しました。