能登復興への思いを込めた力作が並びます。石川県内最大規模の公募展、現代美術展の巡回展が12日から輪島市で始まります。

会場の県輪島漆芸美術館では11日開場式が行われ、関係者がテープカットで開幕を祝いました。

ことしで81回目を迎えた現代美術展ですが、その巡回展となる輪島展では、日本画や彫刻、工芸など6つの部門から人間国宝の作品を含め64点が紹介されています。

今回、最高賞の美術文化大賞の栄誉に輝いた輪島市の蒔絵師・田中義光さんの作品「蒔絵箱『里の灯』」は、震災や豪雨で被災した里山に、ホタルが舞う光景が描かれています。

蒔絵師・田中義光さん「自分なりの能登の復興をイメージしてまたこういう能登になれば良いなと制作した」

今回は、輪島市から17人の作家が入選を果たしていて、能登の芸術文化を絶やすまいと、復興道半ばの状況でも多くの作家が創作活動に励んでいます。

現代美術展輪島展は21日まで開かれます。