北海道北広島市の生活困窮者向けの宿泊施設に火をつけ男女2人を殺害した罪に問われた70歳の元入所者の裁判員裁判で、札幌地裁は無罪を言い渡しました。

元入所者の70歳の被告は、2022年9月、北海道北広島市の生活困窮者向け宿泊施設に火を放ち、管理人ら2人を殺害した罪に問われています。

裁判員裁判では刑事責任能力の有無が争点となり、検察は懲役30年を求刑。弁護側は心神喪失状態で責任能力がなかったと無罪を主張していました。

きのうの判決で札幌地裁は「善悪に従って判断する能力や、自身をコントロールする能力を失っていた疑いが残る」と指摘。心神喪失だったと認定し、無罪を言い渡しました。