海外進出を目指す企業にとって大きな障壁となるコストやノウハウの問題を解決しようと、金沢大学と地元の広告代理店などが連携し、学生を地元企業の海外事業担当者として8月からアジア各国に派遣するプログラムが始まります。
学生の力で北陸の企業の海外進出を後押ししようと、金沢大学の産学融合研究会と学生が立ち上げたスタートアップ企業「SandBox(サンドボックス)Connections(コネクションズ)」、それに金沢市の広告代理店「日本エージェンシー」は10日、包括連携協定を結びました。

今回のプログラムでは、金沢大学の学生がタイやインド、ベトナムに最大7か月滞在し、企業の海外担当者に代わって現地の学生と調査やネットワークの構築を進めます。
国内市場が縮小傾向にある中、経済成長を遂げるインドやASEAN諸国は企業にとってビジネスチャンスで、中小企業にとって障壁となっている高額な費用やノウハウ、人材不足などの解決を目指します。
ベトナムに派遣された学生「ベトナムだとトップの方がすぐに来て、よしまずは最初始めてみようという一歩を踏み出すのが早いと感じた」
タイへの派遣学生「海外に行き、ビジネス的なことをやるなんてハードルが高いと感じていたが、意外と乗り込んでしまえばどうにかなるなと自信につながった」
プログラムでは派遣された学生の調査結果をもとに、連携企業が現地でのテストマーケティングや展示会の運営、補助金獲得の支援を行い、地元企業の販路拡大につなげます。