護岸工事は2027年3月完了の予定
温泉街の復活を目指し、建物の再建と共に行われているのが、穏やかな湾を臨む護岸の復旧工事です。
海に面して多くの旅館やホテルが建ち並ぶ和倉温泉では、およそ3.5キロにわたって護岸が被害を受けたため、3月に国や県が海側に重機が通れる仮設道路の整備を始めました。
そして、24日から仮設道路の整備と並行して、倒壊した護岸の撤去も始まりました。
作業は国と県が工事を行う2か所で行われ、仮設道路から重機を使って護岸を細かく砕きながら運搬用の車両に積み込みました。

北陸地方整備局能登港湾空港復興推進室・美野智彦室長「これまでずっと被災した護岸が残っている状態というのが、地震当時の記憶がよみがえってくる、そういった事も各旅館の皆様あったのではないかと思います。そういった地震のネガティブな記憶というものも合わせて取り除いて、次の新しい和倉温泉に向けて皆さんが新しい気持ちに向かっていけるように我々としては護岸の復旧工事を全力で迅速にやっていければなという風に思っている」
復興を見据えた新しい和倉温泉の再建に向けた護岸工事は、2027年3月までの完了を目指します。