石川県加賀市のチェーン製造大手大同工業が、国際競争力を高めることなどを目的に、業界最大手の椿本チエインの完全子会社となる経営統合を発表しました。
大同工業は14日、大阪市の椿本チエインを完全親会社とする2026年1月1日付での経営統合が合意したと発表しました。
大同工業は、明治期の1903年に自転車部品メーカーとして創業し、オートバイや自転車のチェーン製造などを展開、自転車部品ではアジア圏でおよそ7割のシェアを占めるなど、二輪車用のチェーン製造・販売の国内トップメーカーです。
一方、椿本チエインはチェーン事業のほか、自動車部品など4つの事業を手掛け、海外に83の拠点を持つ業界最大手です。チェーン業界では、中国や韓国メーカーの台頭が進んでいて、両社は経営統合によりそれぞれの強みを生かし国際競争力の強化を目指したいとしています。

大同工業の2025年3月期の通期決算は、連結の売上高が約575億円、最終利益は11億9200万円の黒字でした。
従業員の雇用は原則、維持する方針だということです。