仮設団地に笑顔が広がりました。石川県輪島市で、能登半島地震のあと初めてとなるグラウンドゴルフの大会が9日開かれ、住民らが交流を深めました。

参加者「ずーっとできなかったから、きょうは思いっきり打ちたいです」

輪島市門前町で開かれたグラウンドゴルフの大会には、50代から90代までの63人が参加しました。

2024年の能登半島地震の影響で、元あったグラウンドゴルフ場には仮設住宅が建てられました。このため、輪島市グラウンドゴルフ協会では、震災前まで年に6回ほど開いていた大会を見送ってきました。

以前使われていたソフトボール場なども活用して、なんとか開催にこぎつけた久しぶりの公式戦。参加者のクラブを握る手にも力が入ります。

参加者「長い間していないから難しい。楽しい、皆さんと出会って。皆さんの顔を全然見なかったから、きょうはみんなでみられてよかった」「地震前までずっと顔を知っとった人だから、安否確認もできるしそれが1番いい。顔合わせるとしゃべれるし、仮設におってもしゃべれんやね、閉じこもりになるからね」

仮設団地に隣接するグラウンドは、住民たちが交流を深め合い、笑顔を取り戻す場として欠かせません。